一般道各駅停車の旅

1999年に開設したキャンピングカーの旅のHP「一般道各駅停車の旅」。その作者のブログです。キャンピングカー、旅の情報を中心に、不良サラリーマンの日常を面白おかしくお伝え出来たら幸いです。

やりきれない事実

昭和5年生まれ。

謹厳実直の企業戦士。

ガダルカナルでのルンガ沖夜戦で日本最後の勝利の引き換えに散った海軍大佐が父。

そんな父をどこまでも誇りに思い、女手一つで育ててくれた母を感謝した人生。

酒も煙草も一切やらず、仕事の他にはクラッシック音楽鑑賞と囲碁と麻雀。

私には似ても似つかない真面目で頭脳明晰な私の父です。

 

そんな父の自宅での介護がそろそろ限界に達しつつあります。

ここまで身を粉にして頑張った姉には、本当に感謝しています。

それでも、やはり介護に限界はあります。

だから、施設に入って頂くのは、いたしかたないとは思います。

それは頭では理解しています。

 

頭では理解はしているのですが、なんともやりきれない気分になってしまいます。

先日、姉が口にした「老人ホーム」の言葉に激しく反応して言ったらしい

「それなら死ぬ!死ぬのは簡単なんだぞ!!」の言葉・・・。

父ちゃんは家に居たいんだ。

リビングの父ちゃんの席が一番落ち着くんだ。

それは分かっているんです、頭では・・・。

この家は父ちゃんの建てた家だもの。

なんで、父ちゃんが出ていかなきゃいけないんだ!

父ちゃん、ごめんなさい・・・。

論理的思考に抗うようなこんな私の感情的思考・・・。

 

頭では分かってるんです。

姉貴にも幸せな人生を送ってもらいたいし・・・。

誰も悪くないんです。

自分の排泄もままならない長寿を誰が願っているんでしょう?

そうまでして長生きするのが幸せなのでしょうか?

脳の機能がおかしくなるまで長生きしちゃったからの悲劇なんでしょ?

余りにも残酷で無情でどうしようもない高齢化社会

ただ、ただ、恨めしく思うだけです・・・。

そして長く生きると万人に等しく訪れるであろう、人生のこの悲劇的な結末・・・。

今がどれだけ幸せであっても、必ず訪れるこの結末・・・。

 

我々兄弟はこの先、父をだまし討ちにするように施設に入れなければなりません。

認知が歪んだ目から見る、見ず知らずの景色。

きっと、不安で寂しくて、辛いことでしょう。

やりきれない気分で一杯です。

すいません・・・、

もの凄く辛気臭い記事でした・・・。

 

 

Takuma@一般道各駅停車の旅

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