中山道69次の宿場町で唯一の温泉宿場町、それが下諏訪宿です。
江戸時代には中山道と甲州街道が交差するという歴史的な交通の要所。
そんな下諏訪宿の江戸時代から続く旅籠「つたや」から暖簾分けを受け、
明治37年に産声を上げ、令和の今に伝わる伝統の宿、
それが、鉄鉱泉本館です。
まず、その立地が素晴らしいのです。
旧中山道の湯田坂沿いにある絶好のロケーション。
玄関先には飛脚の気配すら感じる江戸情緒満点のロケーションです。
そして明治37年に建てられた宿の佇まいがまた趣きがあって素晴らしい。
そんな宿の玄関を開けると、心温まる接客が始ります。
近過ぎず、遠過ぎず、絶妙な距離感で心地の良い接客をして頂けます。
おそらくネット上の評価がこれほどまでに高いのはこの接客なんでしょう。
夕食・朝食とも料理の味もすこぶる美味。
敢えて派手さを抑えているようにも感じる腕の確かさ、
素晴らしい味、また丁寧な逸品です。
中でもこの宿の名物、馬刺しは絶対に注文した方がいいと思います。
肉厚でジューシーな馬刺しを絶品の薬味で頂きます。
また、全ての料理が美味しいのですが、それに負けないほどの白米。
諏訪盆地産ひとめぼれなんだそうですが、これが本当に甘くて旨いのです。
さらに、締めの信州蕎麦がまた絶品です。
また、英国の鑑評会のチャンピオン酒の地酒「御湖鶴」も楽しめます。
フルーティーでありながらサラリと飲めてしまう絶品酒です。
そして名湯下諏訪温泉の湯宿である以上、
24時間利用可能の源泉かけ流しの湯に言及しない訳にはいきません。
PH8.7のお湯は身体に優しく、またアルカリ性なのでとっても温まります。
豪華絢爛が売りの宿ではないので、浴室は質素なのは仕方ありません。
無色透明無味ながら、アルカリ性温泉特有の柔らかい肌さわりのお湯を
存分に楽しみましょう。
このお宿には時が止まったような空間があります。
Takuma@一般道各駅停車の旅