国道353号のどん詰まりにひっそりと佇む温泉。
草津温泉が華やかな温泉地であるならば、ここはまさに温泉保養地。
四万(しま)温泉。
四万温泉の特徴
四万の病に効能があるという謂れがあるといいます。
温泉街には豪華で大きな旅館もあるものの、歓楽街と呼べるような施設はなく
本当に上品で静寂な温泉地です。
無色透明のお湯は、
草津温泉のように泉質が強くもなく、
これまた定番の硫黄臭もなく、ほんのり苦みを感じる微香。
上品で奥ゆかしい大人の温泉地と見事にマッチしている気がします。
共同浴場
街には寸志で頂ける共同浴場が3つ程点在し、足湯も数ヶ所に在ります。
ひと昔前には、山口露天風呂という渓流沿いの露天風呂もあったのですが、
利用客のマナーの悪さから今では足湯になってしまったのは、痛恨の極みです。
それでも四万の湯を寸志で頂ける共同浴場には本当に感謝いたします。
また、温泉地の入口には日帰り温泉施設の清流の湯があるのも嬉しいです。
積善館
数ある温泉宿で一番のおススメはやはり積善館じゃないでしょうか。
何故かというよりも、ここが四万温泉のランドマーク的な存在なんです。
・1691年開業の日本最古の木造湯宿建築、
・国の登録有形文化財の元禄の湯
・「千と千尋の神隠し」モデルとなった宿
そのスペックは群馬が全国に誇るレベルです。
趣きのある赤い橋が目印なので、すぐに分かります。
歴史とノスタルジーを堪能できる木造の本館、
伝統と上質を両立した山荘、
モダンな和趣を贅沢に楽しむ佳松亭、
色々なお好みに合わせられる守備範囲の広さですが、私は当然、本館に泊まりました。
ノスタルジックでゆっくりと流れる時間が本当に心地よかったです。
また、どのお部屋のお客さんも参加できる館内案内のツアーもあり参加しました。
本当にその歴史の古さに感動いたしました。
有名な元禄の湯を含めて、数種類ある大浴場は
どの部屋に泊まっても共通で利用出来ますので心配は要りません。
あのノスタルジックな時間とほんのり苦い香りが恋しくなってきました。
今年はふらっと泊まりに行こうかな。
Takuma@一般道各駅停車の旅
関