1年前は、まだ実家に父も母も住んでいたんだなあ。
今となっては信じられない感じです。
さらに1年2ヵ月前には父を秩父の温泉に連れていってあげたのでした。
温泉に行きたいという父の思いをなんとか叶えて差し上げたい。
でも父の体力や認知症の進度を考えると、そろそろ限界で、
これが「最後のチャンス」と思い、兄と3人で決行したのでした。
旅館に到着するやいなや「帰る!」と言い出した時はずっこけましたが・・・。笑
さて、年末の転倒以来、施設で車いすの生活になっている父に
もう一つだけして差し上げたいことが出来ていました。
それは別の施設に入居している母と再会してもらうこと。
この1ヵ月で父の認知症は加速度を増し、
いよいよ言葉も単語位しか通じなくなってきましたが、
それでも「お母さんは元気?」を連発するので、
いつかは会って頂きたいなと思っていました。
母も腰の手術から入院での厳しいリハビリを経て、
なんとかシルバーカーを使って歩けるようになり、
1時間位であれば椅子に座った状態に耐えられるようになってきましたので、
なんとか無理を言って、私のNOBLEに乗ってもらいました。
そして江戸川区の父の入居する施設で家族5人が歴史的に集いました。
姉は外出を不安がる母を勇気づけるために予め母の施設に待機し、
兄は父の状況を見極めるために予め父の施設に待機し、
そんな3兄弟の連携が今回の再会を実現させました。
また同行して手伝ってくれた妻にも感謝です。
さて、結果はというと、
父のリアクションがいまいちだったのはご愛敬。
母の事を分からない訳はないから、
多分寝てたのを起こされて機嫌が悪かったのでしょう。
それとも、長い事、会えなかったのですねていたのか?
それとも、照れてしまい、どう対応していいのか分からないのか?
まあ、いずれにしても父の人生の中にこの再会はキチンと刻まれたでしょうから
3人の子供たちとしては大満足です。
往復の道中も含めて2時間もの間、頑張った母にも感謝いたしました。
確実に時間切れが迫っていている父の残りの人生、
なんとか本人にとって楽しい時間が多いことを祈念しております。
2024年1月18日。
本日は我が家にとって、少しだけ特別な日になりました。
Takuma@一般道各駅停車の旅