1990年代の初めの頃、
そう、まだ街中で滅多にキャンピングカーなんか見かけなかった頃、
そんな時代にも「定番」というか「ベンチマーク」というか、
そんな存在のモデルがありました。
YMS(ヨコハマモーターセールス)社 OX(オックス)。
この車もまた、名車と呼ばれて相応しい車だと思います。
今でもキャンピングカー業界で会社規模はトップクラスのYMS。
というか、本業は架装部分を改造した「お仕事車」の量産なので、
キャンピングカーの製作は副業ですかね・・・。
大手ビルダーのバンテックが、まだバンコンしか製作していなかった時代、
YMSは既にキャブコンを製作していたほどの老舗で先駆者です。
今となっては当たり前のようになっているトラックベースで2m×5mサイズ、
リアエントランス、その正面にトイレルーム、そして広々ダイネット、
その先駆けが、このオックスでした。
また、このオックスを語る時には、この車にバトンを渡した
同社のロデオという車の秀逸さにも触れなければならないでしょう。
ロデオはベース車こそボンネットのあるピックアップトラックなので、
スタイルや車長がOXとは少々異なるのですが、
内装やレイアウトがOXの基礎となったと言っていい車。
私よりもご年配の方々だと、OXよりもロデオが伝説の車かもしれませんね。
私のキャンパー仲間が所有していたということもあり、
ほろ酔い気分の中で(笑)このOXの作りの秀逸さを何度実感したことでしょうか。
そうそう、私がキャンカーを乗り換える時期の乗鞍のレースでは、
その仲間のお部屋(車)に一泊させて頂いたこともありましたっけ。
そんな事もあって、私にとっても思い入れの強いキャンピングカーなのです。
最後に、この時期にオートルックフクシマという今は無きビルダーに
カプリスという似たコンセプトの車が存在していたことを
付け加えておきましょう。
この車も、同じくベンチマーク的な優等生ならぬ、優等車でした。
こちらは私にキャンピングカーを教えてくれた会社の上司の車でした。
Takuma@一般道各駅停車の旅
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