一般道各駅停車の旅

1999年に開設したキャンピングカーの旅のHP「一般道各駅停車の旅」。その作者のブログです。キャンピングカー、旅の情報を中心に、不良サラリーマンの日常を面白おかしくお伝え出来たら幸いです。

キャンピングカーは乗用車とは違います

またまたキャンピングカーの横転事故です。

ボンゴベースの小型キャブコン。

旅先の乗鞍でネットを見たら飛び込んできたニュース。

重体だった8歳のお子様は残念ながら亡くなられたようです。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

これから帰路で向かう上信越道だけに、臨場感が生々しかったです・・・。

 

さて、このニュースを見た瞬間、私の脳裏によぎった思い。

「またレンタカーか?」

まさに的中でした。

最近増えてきてますよね、キャンピングカーのレンタカー。

それはそれでいいんです。

でも、乗用車のレンタカーみたいな感覚で借りる方がいるとすれば

それは大きな間違いだと言わざるを得ません。

1999年に初めてのキャンピングカーを乗り始めてから25年間、

4台のキャンピングカーを乗り継いできた私。

先輩面をするつもりは毛頭ないのですが、少しだけ注意喚起させて下さい。

 

1台目のハイエースベースのいわゆるバンコンマヨルカですら、

ハイルーフゆえの高速走行では横風の影響に戸惑ったものです。

2台目のアウトドアジュニアからはトラックベースのキャブコン

高速の横風、高速道路の観光バスの追い抜かしの恐怖に加えて

ブレーキ性能の低さ、コーナリング性能の低さに戸惑ったものです。

 

だからと言って不完全な乗り物なんて言う気は全くありません。

乗用車だってスピードオーバーでコーナーに侵入すれば

それなりのリスクがありますよね?

新幹線だって320kmをどの区間でも出せる訳ではありませんよね?

キャンピングカービルダーが法律をクリアするだけでなく、

色々と試行錯誤を繰り返して一生懸命安全面で向上を目指していることは

本当によく分かっています。

だからこそ、ネットニュースで何も知らない輩が

「どうせ、違法改造なんだろ。重心高そうだもんな。」なんていう書き込みには

大いに憤りを感じてしまいました。

 

とはいえ、やはり乗用車ではないんですよ、キャンピングカーってやつは・・・。

そこで思うのは、貸した側の責任です。

乗用車とは全く違うというあたりの説明、

それをしっかりと説明していたのでしょうか?

キャンピングカーのレンタカー業界は大手だけではなく、

中には個人が「乗る頻度が減ったから事業として始める」

みたいなケースも見受けられます。

 

上記の説明の有無だけではありません。

今回の事故は右フロントタイヤがパンクしたという事実があります。

これが儲けを優先した業者のタイヤ交換の不備だとすれば、

業者側の責任は大きいと思ってしまうのです。

キャンピングカーはその重量ゆえにタイヤ交換の時期が乗用車と大きく異なります。

溝が残っていようが走行距離が少なかろうが

4年以上履き続けるのは相当のリスクを伴います。

どうですか?

こんなこと、乗用車に乗られている方々はご存じないでしょう?

 

加えて、借りる側のキャンピングカー初体験の方々。

繰り返しになりますが、キャンピングカーは乗用車とは違う乗り物です。

高速道路で120km/hも出せます。

でも、結構なリスクです。

ちなみに25年間キャンピングカーを乗っている私は高速道路に乗ると80km/h走行、

原則一番左側の車線、登坂車線があれば積極的に利用します。

現在乗っている4台目のキャンピングカーはリアタイヤもダブルタイヤなので

本当に走行性能もアップしました。

実際に100km+α巡行も全然怖くなく安定しています。

でも、やはり基本80km/hですかね。

キャンピングカーってそういうものですよ。

「わ」ナンバーのキャンピングカーが120km/h位で追い抜いていく姿を見ていると

借り主の無知よりも貸し主の責任を問いたくなってしまう私がいます。

 

これ以上、キャンピングカーが横転しない世の中を願います。

だって、こんなに人生を豊かにするアイテムは

私の中ではあまりありませんでしたので・・・。

 

 

Takuma@一般道各駅停車の旅

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