一般道各駅停車の旅

1999年に開設したキャンピングカーの旅のHP「一般道各駅停車の旅」。その作者のブログです。キャンピングカー、旅の情報を中心に、不良サラリーマンの日常を面白おかしくお伝え出来たら幸いです。

一般道各駅停車の名湯#33 秩父七湯 新木鉱泉旅館

東京から高速道路を利用すれば2時間もかからない秩父

そんなところに、東京の喧騒がウソのように

静かに佇んでいる歴史を感じる名旅館があります。

 

秩父七湯 新木鉱泉旅館

創業は江戸は文政10年(1827年)というのですから、

その歴史の長さに敬意を表します。

当時の建物をそのまま活かした造りで、

玄関を入るなり、とても重厚で趣きのある空間が広がります。

それでも、手入れがしっかりとされていて、

古めかしいとか不潔とかといったことは一切なく、

本当にキレイに保管されている宿です。

 

14部屋あるうち、4部屋は温泉露天風呂付き部屋。

我々がお世話になったのは、温泉露天風呂付きのお部屋「もみじ」。

清潔な12畳の和室と露天風呂とはバリアフリーで繋がっています。

簾を上げると川沿いの緑の美しい景色が飛び込んできます。

深夜には満月が煌々と湯船のお湯を照らしてくれて風情たっぷりでした。

 

離れで独立した建屋の大浴場も趣きのあるお風呂でした。

設備は清潔で、洗面台の手水鉢は信楽焼と凝ったものでありました。

泉質は単純硫黄冷鉱泉(低張性・アルカリ性)で無色・無臭で、

ph値9.4と肌に優しいお湯でした。

また、ここは21時まで日帰り湯としても利用可能となっています。

秩父でサイクリングをした際に利用価値が高そうです。

 

専用の個室で頂く上州和牛のステーキと岩魚の塩焼きがメインのコース料理は

とても美味でした。

また、海無し県の埼玉の山間部なのに、

刺身の盛り合わせがこんなに美味しいのは何故でしょう?

 

最後になりますが、この温泉旅館の一番の魅力は、

宿の方々の笑顔溢れる心づくしのサービスかもしれません。

結局、旅人の心を満足させ、また行きたいと思わせるには

これが一番重要なファクターかもしれません。

温泉旅行地としては、決してメジャーとは言えないこの秩父

なぜ、江戸時代から歴史を刻み続けられているかが、

分かったような気がしました。

 

 

Takuma@一般道各駅停車の旅

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