本日、介護休暇を頂いて、両親に向き合ってきました。
酒も煙草もギャンブルも無縁だった謹厳実直、頭脳明晰な我が父上。
貴方のような方から、どうしてボクみたいな俗人な私が生まれたのですかね?
いつも聡明で冷静で、そんな理知的な貴方が
信じられない位に子供のように純粋に帰って、
そして、記憶が残らなくなって・・・。
貴方は今、確かに元気に生きています。
でも、昔の父上ではありませんね。
私に様々な蘊蓄を教授してくださった貴方は二度と帰ってきませんね。
それが老いていくというものなのですね。
そんな貴方が、最後の最後に渾身の力を振り絞って、
私に教えてくれようとして下さっているのですね。
そんな貴方の無言の教育に本当に感謝しているのですよ。
だから、今度はボクがありったけの感謝を込めてスキンシップをしているんですよ。
そして、いくつになっても天真爛漫な我が母上。
一時、曇っていた貴女のお顔に、また少し笑顔の輝きが戻ってきました。
そうです、貴女はいつも、
そんなにぼやいてばかりの方ではありませんでしたよ。
いつも明るい笑顔といい加減な鼻歌を歌って、
周囲の人を幸せにしてくれてましたね。
そんな貴女も、私に老いというものを教えてくれていますね。
昔、子供のボクを抱きしめてくれたこと、覚えていますよ。
本当にたくさんの温もりをくれましたね。
だから、今度はボクがありったけの感謝を込めてスキンシップをしているんですよ。
Takuma@一般道各駅停車の旅
父母