一般道各駅停車の旅

1999年に開設したキャンピングカーの旅のHP「一般道各駅停車の旅」。その作者のブログです。キャンピングカー、旅の情報を中心に、不良サラリーマンの日常を面白おかしくお伝え出来たら幸いです。

キャンピングカーの名車#2 Outdoor-jr

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伝説のモデルを語る「キャンピングカーの名車」シリーズ。

第二弾はLEE EXPORT社の「Outdoor-jr」。

そうです、Takuma二号車のOutdoor-jrです。

 

「日本の熱帯夜は山でP泊すればいい。だからエアコンは不要。」

 

ビルダーもオーナーも口を揃えて言い訳(?)してた時代に

異論を投じて家庭用エアコンを搭載してしまった革命児。

それが開発者、LEE EXPORT社の李社長でした。

エアコンは無くて当たり前。

大きな米国のクラスC車であれば、

爆音のするオナン製の発電機と

キャンピングカー専用で高価で機能の低いルーフエアコン、

それがやっと搭載されていたのが、当時の状況でした。

そこに、静かなホンダ製の発電機と

高性能&省電力の日本製の家庭用エアコンを搭載。

 

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「家庭用エアコンは車での使用を想定していない。」

「発電機は環境に悪い。」

「標高の高い山に行けばそもそも済むこと。」

 業界に与えた衝撃は、様々な批判や反論ややっかみも生み、

当初は異端児の作るマニアックな車と評されることもありました。

しかし、その後、日本の夏にはエアコンが不可欠という核心に

業界全体が気がつくのに、さほど時間を要しませんでした。

その上、150L超という大容量の水と温水設備、

そして、それを利用する立派なシャワー&トイレルームを持ち、

それなのに、4620mm×1890mmの超ミニマムなサイズ。

さらに、キャンピングカーの宿命の「節電」から解放してくれる発電機は

超消音式の2.8kVAで、自宅の電気設備よりも強力。

キャンピングカーというよりは、完全にミニマムなモーターホームでした。

 

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そんなこともあって、Outdoor-jrは個性的ながら、

全国各地で見かけるほどの人気を博していきました。

明確過ぎるコンセプトもあってか、一度、この車に魅せられた方々は、

なかなか手放さないというのも、この車らしい特徴であります。

元オーナーの私にも、その気持ちが本当によく分かります。

しかし、革命児、李社長のご逝去もあり、この車のブームは儚いものでした。

でも、それだけにこの車には、

「伝説」とか「神話」とかという言葉が似合うような気がします。

現在、国産キャブコンには、家庭用エアコンがほぼ必須のアイテムとなっています。

時代より20年程、先を走っていたのようです、李社長のOutdoor-jrは・・・。

 

 

Takuma@一般道各駅停車の旅

 

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